小林製薬、取締役会議長を会長から社外取締役に変更…ガバナンス強化狙う
小林製薬が取締役会の議長を、会長から社外取締役に変更したことがわかった。「 紅麹べにこうじ 」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題で、経営陣が情報開示に消極的だったと指摘されており、中立的な立場の社外取締役に交代することで、ガバナンス(企業統治)を強化する狙いがある。
26日に更新した「コーポレートガバナンス報告書」に盛り込んだ。これまでは23日付で会長を引責辞任し、特別顧問に就いた創業家出身の小林一雅氏が務めていた。報告書によると、定款の規定は「取締役会長または取締役社長」だが、当面はそのつど、社外取締役から議長を選ぶ。
議長は会長や社長が務めるのが一般的だが、報告書では「社外取締役を議長とする取締役会が経営の監督機能を担う」とした。