噴水の完成イメージ＝都港湾局提供

東京・臨海副都心の新たな観光名所として、東京都が2025年度にお台場海浜公園（港区）に整備を予定する世界最大規模の噴水「ODAIBAファウンテン（仮称）」について、整備費が計26億4000万円に上る見込みだと分かった。
都は財源に埋め立て地売却などの収入を充て「税金は一切使わない」と説明する一方で、都庁舎のプロジェクションマッピングに続き巨額を投じる観光振興策となる。

都によると、整備費など全ての費用は、埋め立て地の売却費や賃貸料を財源とし、独立採算の「臨海地域開発事業会計」から捻出するという。
港湾局は本年度に設計費2000万円を計上し、都の25年度当初予算案に整備費26億2000万円を要求。電気代や清掃費など維持管理費は年間1億1000万〜2億円と想定している。

噴水は高さ150メートルと、都の花の「ソメイヨシノ」をモチーフにした横幅250メートルの噴水を組み合わせて整備。音楽と光で演出する噴水ショーを展開する。
都は外部団体の試算に基づき、噴水完成後の周辺を含めた年間観覧者は3000万人、経済波及効果は年約98億円と見込んでいる。