「これが日本人の性質」奈良公園の“シカ唐辛子テロ犯”は虚偽だった…渦中の韓国人男性が真相を語り話題に
日本の奈良公園で、鹿に唐辛子を食べさせたとして批判を浴びた20代の韓国人男性が真相を明らかにした。
事の発端は2月3日。この日、父親や親族と日本旅行で奈良公園を訪れた20代の大学生、Aさんの写真がX(旧ツイッター)上で拡散された。
元迷惑系ユーチューバーの「へずまりゅう」が「この動物虐待韓国人を絶対に許すな。こいつはゴミや得体の知れない豆を鹿さんに食べさせました」などとし、Aさんの写真付きのツイートをしたからだ。
さらに、へずまりゅうは「リスナーさんからのご指摘で気付きましたが、これ豆ではなく激辛の青唐辛子です。あの韓国人マジでやばいだろ。そりゃ辛いし苦しくなって吐くわ」とツイートした。
このツイートは瞬く間に拡散し、Aさんはネット上で「シカ唐辛子テロ犯」と呼ばれる事態に。
「日本人が嫌いで鹿をいじめたのか?」「公園には中国人と韓国人を入場させるべきではない」「この韓国人に唐辛子を食わせるべきだ」などの非難が殺到した。
しかし、この“唐辛子テロ”は完全な誤解だった。
2月6日、韓国メディア『国民日報』のインタビューに応じたAさんは、「そもそも青唐辛子の話がどこから出たのかわからない」とし、「その場(自分が写真を撮られた場所)は土の地面だった。アスファルトの上に落ちた唐辛子の写真は捏造だ。そもそも日本に唐辛子は持ち込めない」と説明した。
改めて拡散されたツイートを確認すると、Aさんの顔が写っている写真の足元は土で、青唐辛子の写真の地面はアスファルトだ。
そもそも当時、Aさんは家族と記念写真を撮っていただけだった。その際、1頭の鹿が近づいてきて、記念品が入った袋をくわえた。そして袋の中に入っていたレシートや観光パンフレットが地面に散らばった。
Aさんがなんとか鹿がくわえていた袋を取り返した瞬間、1人の日本人男性が駆け寄り、大声を上げ、カメラを向けてきたという。
Aさんは日本人男性に「鹿が袋を盗んでいった。わざとあげたわけではない」と説明し、男性も頷きながら「わかった」と言って立ち去ったそうだ。
しかしその後、Aさんは「シカ唐辛子テロ犯」となってしまった。
Aさんはインタビューで、日本旅行が一瞬で苦痛に変わったと語った。顔が晒されたことで誰かに気づかれるのではないかと恐れ、旅行の残りの期間は宿泊先に閉じこもったとのことだ。
さらに韓国のオンラインコミュニティでも、問題のツイートが拡散している。
Aさんは「人と向き合うのが怖い。誰かの視線を感じると、自分の話をしているのではないかと思ってしまう」と吐露し、「家族旅行がこんな捏造によって苦痛に変わるとは思わなかった」と訴えた。
あまりにも理不尽なAさんに対して、韓国のオンライン上では「日本人の性質は大体こんなものだ」「関東大震災の『朝鮮人が井戸に毒を入れた』というデマとまったく同じ」「韓国を悪いイメージにしたかったのだろうが、自分たちの醜悪さが露呈した」といった反応が寄せられた。
一刻も早く、Aさんの潔白が広く認識されることを願うばかりだ。