ロピアがキャッシュレス対応へ 現金払いから方針転換、12日から順次導入
商品価格を抑えるため、現金払いにこだわってきた食品スーパー「ロピア」が自社アプリによるキャッシュレス決済サービスを導入する。現金を持ち歩かない利用者が増え、決済の選択肢を増やす。
運営するOICグループ(川崎市幸区)が6日、発表した。12日に九州地方の店舗から導入し、全国の店舗に広げる。
ロピアは現金払いにより、クレジットカード決済ならカード会社に支払うはずの数%の手数料分を消費者に還元し、商品価格を抑えていた。従来通りの現金払いと、お金をあらかじめアプリにチャージするキャッシュレス決済に対応し、利便性を高める。
店舗内の専用機に現金を投入してチャージできる。クレジットカードや銀行口座からもチャージできるが、システム手数料が発生し、強みの割安感は薄れる。
独自のポイント制度もつくる。千円をチャージするごとに100ポイントを付与。一定のポイントをためると、試食会に参加できたり、限定グッズに交換できたりする。換金はできない。
OICグループの担当者は「アプリの新機能をきっかけに、さまざまな人たちとのつながりをつくりたい」と話している。