岸田首相の長男・翔太郎秘書官が辞職へ 政府発表
政府は29日、岸田文雄首相の長男である翔太郎首相秘書官が6月1日付で辞職すると発表した。
首相公邸内で忘年会を開き、親族と記念撮影をするなどした行動に批判が集まっていた。後任には岸田事務所の山本高義氏が復帰する。
首相は29日、首相官邸で記者団に「公邸の公的なスペースにおける昨年の行動が公的立場にある政務秘書官として不適切であり、けじめをつけるため交代させることとした」と説明した。
主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)の閉幕に触れ「地元との調整業務が一段落したことから、このタイミングとした」と述べた。
「任命責任は私自身にあり、重く受け止めている」と言明した。
「国民の皆さんの声に耳を澄ませ、先送りできない課題一つ一つに答えを出していくことにまい進することで職責を果たしていきたい」と話した。
日本経済新聞社が26〜28日に実施した世論調査によると、岸田内閣の支持率は47%で4月の前回調査から5ポイント下がった。
翔太郎氏への批判が首相が議長を務めたG7広島サミットでの評価を打ち消した。