台風、九州7県で負傷者94人 行方不明者も、生活影響続く
台風10号の影響で九州の福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の7県では30日までに、計94人がけがをした。福岡県築上町の川で30日午前、男性の遺体が見つかった。付近では29日夜に増水した川の様子を見に行った80代男性が行方不明になっており、県警が関連を調べる。九州新幹線が始発から運休するなど、30日朝も交通機関が軒並みストップ。休業する店舗も多く、生活への影響が続いた。
JR九州は29日に続き、30日も九州新幹線の運行を始発から見合わせた。普段は通勤や通学の利用者でごった返す九州最大のターミナル、博多駅だが、30日朝は閑散としていた。
福岡市の繁華街・天神も、百貨店が休業するなどし人影はまばらだった。
鹿児島港の海中で29日、男性の遺体が見つかった。付近で28日に北九州市の60代男性が船から海に落ち行方不明になっている。佐賀県鹿島市の神社の参道では29日、80代男性が倒れているのが見つかり、死亡を確認。強風で転倒した可能性もあるとみて調べている。