テレビ東京社長、旧ジャニーズタレントの新規起用再開へ「被害者への救済も大きな進展あったと評価」
テレビ東京の石川一郎社長は3日の定例会見で、番組への新規起用を停止していたSTARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)所属のタレントの起用を再開することを明らかにした。
同局は故ジャニー喜多川さんによる一連の性加害問題を受け、昨年9月にSMILE―UP.(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)所属のタレントの新規起用を停止することを発表していた。
石川社長は、この1年でスマイル社による性加害被害者の救済やガバナンスの確立、今年4月にスマイル社からタレントのマネジメント業務を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)と、スマイル社との経営分離が進んだことなどを指摘。その上で「旧ジャニーズ事務所とこの1年、いろいろな話をし、こちらからはさまざまな要望や要求を出し、それに応えていただいた。被害者への救済もかなり進んで保証金が支払われていることが確認され、大きな進展があった、と評価している」とし、新規起用の停止を解除することを明かした。
同局は民放各局が新規起用を再開する中で唯一、起用停止を継続する慎重な姿勢を見せていた。現時点で新規起用が決まっている所属タレントはいないという。
今後の対応については「旧事務所側に改善の要望を続けていくが、スタート社さんとの手続きを進めたうえで、あとは現場の判断に任せることになると思う」と説明した。