八田與一容疑者の情報提供は9000件を超える 県警「どこに潜伏していてもおかしくない」
大分県別府市で起きた大学生死亡ひき逃げ事件で、八田與一容疑者(28)に関する情報提供は3月末で、9000件を超えていることがわかりました。県警は「全国のどこに潜伏していてもおかしくありません。人相や声など、少しでも八田に似ている人物がいれば、情報提供をお願いします」と呼びかけています。
八田與一容疑者に関しての情報提供について、県警によりますと3月末時点で9246件寄せられています。
このうち、「八田に似ている男を見た」など、八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、8709件となっています。地域別では「関東」が3285件、次いで「近畿」と「九州」がともに1140件、「大分県内」が564件、「そのほかの地域」が1760件となっています。
また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は820件です。
この死亡ひき逃げ事件は2022年6月29日、別府市野口原の県道で起きたもので、赤信号で停車中のバイク2台に大分県日出町の会社員、八田與一容疑者が運転する軽乗用車が追突し、大学生の1人が死亡、1人がけがをしました。
八田容疑者は事故を通報せず、救護措置も取らずに現場から裸足で走って逃げ、およそ2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件の直前に、八田容疑者は亡くなった大学生とトラブルになっていたこともわかっています。
警察庁は2023年9月、事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。捜査特別報奨金の対象事件になり、2024年9月、懸賞金(捜査特別報奨金)の受け付け期間を1年間延長することを決めました。有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。
県警交通指導課の佐々木章二次席は「いまだ、八田容疑者は逃走を続けています。全国のどこに潜伏していてもおかしくありません。人相や声など、少しでも八田に似ている、気になる人物がいれば情報提供をお願いします」と呼びかけています。
情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131