秋田市のキャバクラ店に勤める女性の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された同僚２人のうち、「自分が１人で殺害した」と供述しているのが、同店店長神山達也容疑者（２６）（秋田市東通）であることが１日、捜査幹部への取材でわかった。

ひも状の凶器で首を絞め、店内で殺害したと供述しているという。
ただ、同容疑で逮捕された女も殺害への関与をほのめかしており、秋田中央署捜査本部は慎重に捜査している。

発表によると、神山容疑者と同店従業員秋元麗奈れいな容疑者（２１）（同市八橋本町）は５月２３日、同市太平八田の林道脇に、同市下新城中野、同店従業員伊藤理香子さん（２２）の遺体を遺棄した疑い。
捜査幹部によると、２人とも遺棄容疑を認めているが、殺害については「相手は関係ない」とかばい合っているという。
遺体は林道脇で、土をかぶせられた状態で見つかった。

捜査本部は１日午前、遺棄現場に神山容疑者を立ち会わせ、当時の状況を説明させた。
神山容疑者は紺色ジャンパーのフードを目深にかぶり、ブルーシートがかぶせられた遺棄現場を中心に捜査員に説明していた。
午後には、秋元容疑者を乗せた捜査車両が、遺体を遺棄したとみられる経路をたどった。
車は同店付近から遺棄現場に向かい、神山容疑者宅近くを通って同署に戻った。

一方、神山容疑者が店の売上金約４万円を着服したとして逮捕された業務上横領容疑について、秋田地検は５月３１日、処分保留とした。