斎藤元彦兵庫県知事「歩かされたことに怒ったのではない」百条委員会証人尋問
斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題で、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)による斎藤氏本人の証人尋問が30日午後、行われた。
証人尋問では、告発文書に記載されていた「出張先で公用車を降り、20メートル歩かされただけで職員をどなり散らした」との疑惑について委員が質問した。
昨年11月、県立考古博物館で行われた会合で、出入り口の約20メートル手前で公用車から降ろされた際に斎藤知事が叱責をしたとされる。入り口付近には車止めが置かれ、進入禁止区間となっていた。
斎藤氏は「なぜこれ(車止め)をどけておかないのか」と叱責したとされる。
手前で降ろされた斎藤知事は「当時の認識としては2人の職員が待っているところで、道のようなものが続いていた。そこまで行くんだ認識した。車は急に車が止まったので、車止めを取り忘れていたのではないかと強く思った」と証言した。
委員から「職員の対応は不十分だった?」と尋問に「車止めを取り忘れていたと強く思った」と主張し、再度の「不十分だった」に「そうだと思います」と強調した。
車止めの先が進入禁止区域だったことは認識してなかったとする斎藤知事は「車止めをのけて、そこ(出入り口)まで行くか、もしくは車止めのところで2人が待っていただくのも1つの選択肢だった」と主張し、「私は、歩かされたことに怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことについて注意をした」と主張した。