エゾユキウサギ3匹脱走 1匹は野生キツネが捕食 札幌・円山動物園
札幌市円山動物園で17日、飼育中のエゾユキウサギ3匹が脱走した。
連日の大雪で積もった雪山を登り、柵の上の脱出防止用ネットをかじって穴を開けて外へ。
1匹が野生のキツネに捕食されたとみられる。同園で飼育動物が野生のキツネに捕食されるのは、非常にまれという。
17日午前7時ごろ、清掃員が放飼場(ほうしじょう)の外に出ているエゾユキウサギ1匹を発見。数を確認したところ、計3匹が逃げたことが分かった。
2匹は午前中に園内で捕獲。残る1匹は見つからず、園内にキツネとウサギの足跡、大きな血痕が見つかり、キツネに捕食されたとみている。
人に危害を与える動物でないため、園内で脱走したことをアナウンスし、通常通り営業した。
同園は森に隣接し、夜間に野生のキツネが侵入しているのを確認しているが、獣舎に入れないため、捕食被害はなかった。