東名あおり事故、無罪主張 被告「危険運転してない」―一家4人死傷差し戻し審・横浜地裁
神奈川県大井町の東名高速道路で2017年、「あおり運転」で停止させられた乗用車にトラックが追突し、一家4人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた無職石橋和歩被告(30)の差し戻し裁判員裁判の初公判が27日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であった。
石橋被告は「事故になるような危険な運転はしていない」と述べ、無罪を主張した。判決は3月16日の予定。
冒頭陳述で検察側は、石橋被告は一家の乗用車を追い越して前方に割り込み、減速を繰り返したと指摘。
乗用車側は衝突の危険を覚えて高速道路上で止まるしかないと判断し、被告の行為は妨害運転に当たると主張した。
弁護側は、停止を余儀なくさせる危険な運転はしていないと主張。4人の死傷は後続の大型トラックによる「無謀な運転」が原因だと訴えた。