教え子2人を刺した元教師、1人とは中学生の頃に性的関係…それを理由に「現金を要求されていた」
北海道室蘭市で昨年9月、中学校の教え子2人を千枚通しで繰り返し刺したとして、殺人未遂罪に問われた元教師野沢俊重被告(75)の裁判員裁判の初公判が13日、札幌地裁(井戸俊一裁判長)であり、被告は起訴事実を認めた。刺した1人が中学生の頃に性的関係を持ち、それを理由に現金を要求されていたという。
検察側は冒頭陳述などで、野沢被告が昨年9月26日午後9時過ぎ、自宅を訪れた教え子の49歳と46歳の女を殺害するため、千枚通しで2人の胸などを複数回、刺したと主張。事件の背景には、49歳の女が中学2年の頃から高校2年まで、被告と性的関係を持ち続けたことがあると指摘した。
女は2021年になり被告との過去を46歳の女に明かし、一緒に被告から300万円を恐喝。その後も金銭の要求を続け、被告の自宅に押しかけたところで事件が起きたという。2人は恐喝罪などで有罪判決が確定している。
13日は46歳の女が証人出廷し、金銭の要求を続けた理由は旧ジャニーズ事務所創業者の性加害問題だと説明。「報道に触れて(49歳の女が)フラッシュバックを起こした」などと述べた。