「フラム２」ミッションの乗組員を乗せたスペースＸの宇宙船が打ち上げられた/Gregg Nedwton/AFP/Getty Images

民間人４人を乗せた米スペースＸの宇宙船「クルードラゴン」が３１日、フロリダ州の発射場から打ち上げられた。
有人宇宙船として初めて地球の北極と南極の上空を飛行する。

クルードラゴンを搭載したロケット「ファルコン９」は現地時間の午後９時４６分ごろ打ち上げられた。
ロケットの下段は切り離されて地球へ戻り、スペースＸの回収船上に無事着陸した。

クルードラゴンを搭載したロケット上部は上昇を続け、時速１万７５００マイル（時速約２万８０００キロ）の軌道速度に到達するまで加速。
スぺースＸは「軌道突入正常」と発表し、同船が順調に飛行を続けていることを明らかにした。

「フラム２」と呼ばれる今回のミッションは、暗号資産で財を成した億万長者チュン・ワン氏の資金拠出で実現。
ワン氏とゲスト３人の計４人が搭乗するクルードラゴンは、軌道上で３～５日間過ごした後に帰還して、カリフォルニア州の沖合いに着水する。