部活動中に“落雷”重篤な状態で搬送されたサッカー部の中学生3人のうち2人が今も意識不明 1人は回復し命に別条なし 奈良の帝塚山中学校・高校
奈良市のグラウンドで10日、落雷により部活動で練習していた中学生徒らが倒れ、あわせて6人病院に運ばれていましたが、重篤な状況で搬送されていた中学生3人のうち2人が今も意識不明の重体で、もう1人については回復し、命の別条がないことがわかりました。
10日午後5時50分ごろ、奈良市学園中の「帝塚山中学校・高校グラウンド」で、落雷によって14歳の男子中学生3人が倒れ、このうち1人は心肺停止の状態で、他の2人は呼びかけに対してはっきりした応答がない状態で救急救命センターに搬送されました。さらに、14歳の男子中学生2人と16歳の女子高校生1人が手足のしびれなどを訴え、病院に搬送されました。
3人が搬送された病院によりますと、11日午前9時時点で、心肺停止で搬送された中学生は呼吸を取り戻しましたが、この中学生を含む2人が意識不明の重体となっています。もう1人については回復し、命に別条はないということです。
搬送された6人のうち、男子中学生5人はサッカー部所属で、当時、帝塚山中学・高校のサッカー部の約20人が練習中で、サッカー部の顧問ら3人が立ち合っていましたが、急に雨が強く降り、雷が落ちたということです。
グラウンドではサッカー部のほか野球部なども練習していて、搬送された女子高校生は野球部のマネジャーだということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。