1人20分以上は違法…摘発ガールズバーが指導
「スタッフがすべて現役女子高生」などと宣伝していたガールズバー(横浜市中区)の経営者ら2人が逮捕された風営法違反事件で、この店が少女たちに「1人の客に連続して20分以上接客すると風営法違反になる」として、こまめに接客相手を代えるよう指導していたことが18日、捜査関係者への取材でわかった。
神奈川県警は店側が摘発を免れようとしていたとみている。
県警の発表によると、逮捕されたのは、経営者の大塚正美(50)(同市保土ヶ谷区)、店長の長谷川潔(38)(同市西区)の両容疑者。
風営法は、風俗営業店で18歳未満に客の接待をさせることを禁じているが、両容疑者は昨年11月と今年3月、ガールズバー「ディスティーノ」(同市中区)で、18歳未満の少女に客の接待をさせたほか、風俗営業の許可を得ずに営業した疑い。
捜査関係者によると、風営法に「20分」という規定はなく、県警は時間の長短にかかわらず、継続的に客と談笑する行為が風俗営業の「接待」に当たると判断、摘発に踏み切った。
同店では県内や東京都に住む16〜18歳の約40人が働き、月約150万円の売り上げがあったとみられている。