養護老人ホームで女性死亡…殺人で捜査 頭部に“不自然なケガ” 施設に侵入「形跡」なし 群馬・藤岡市
9日朝早く、群馬・藤岡市の養護老人ホームで87歳の入所者の女性が頭から血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
当時、施設に第三者が侵入した形跡はなく、警察は、入所者による犯行の可能性も視野に、殺人事件として捜査しています。
群馬・藤岡市の養護老人ホームで発生した“殺人事件”。この施設に入所する新井竹子さん(87)が死亡しました。
きっかけは、搬送先の病院から警察に入った、「老人ホームに入所中の女性が救急搬送。ケガの状態が不自然」という1本の通報です。
現場となったのは、養護老人ホーム「藤野園」。最寄りの群馬藤岡駅から4キロほど離れた、田んぼが広がるのどかな地域です。
警察によると、9日午前5時ごろ、入所する部屋の向かいにあるトイレの前で、あおむけの状態で頭から血を流して倒れていたという新井さん。
巡回中の職員が発見し、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
司法解剖の結果、新井さんの死因は強い衝撃をうけたことによる、外傷性ショックだということです。
施設には20〜30人が入居していて、当時、勤務していたのは、新井さんを発見した職員ひとりでした。
新井さんは、約2年前に入所し、過去にトラブルはなかったということです。
凶器については分かっていませんが、当時、第三者が施設に侵入した形跡がないことなどから、警察は入所者による犯行の可能性も視野に捜査しています。