パリ五輪で選手らへのネット中傷8500件超…IOC選手委「あらゆる形の攻撃や嫌がらせを非難する」
国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員会は18日、パリ五輪の期間中に選手や関係者に対するオンライン上での誹謗(ひぼう)中傷が8500件を超えたと発表した。
現役選手らで構成される選手委員会は「あらゆる形の攻撃や嫌がらせを最も強い言葉で非難する。選手たちは、自らが成し遂げた事に対し、敬意を持って遇されるべきだ」などと訴えた。
選手らへの中傷は近年、国際大会が開催されるたびに問題視され、IOCはパリ五輪で、人工知能(AI)を使ってオンライン上の悪質な投稿を検知し、選手の目に触れにくくする仕組みを導入。しかし、選手らへの誹謗中傷は止まらず、選手や関係者が被害を訴えるケースが相次いだ。
また、パリ五輪では、中傷を受けるなどした選手がSNSや電話などでいつでも相談できる窓口も設置された。28日に開幕するパリ・パラリンピックでもSNSなどでの中傷が懸念されており、パラリンピックの参加選手も相談できるとしている。