カザフスタン・アスタナで撮影。ロシア大統領府提供（２０２４年　ロイター）

ロシアのプーチン大統領は２８日、２００７年にメルケル独首相（当時）と会談した際に飼い犬の黒いラブラドール犬「コニ」を使って故意に怖がらせたという見方を否定した。

犬が苦手なメルケル氏は、プーチン氏が外国の賓客との会合にペットの犬を連れてくることがあるため、会談前に犬を連れて来ないようロシア側に要請したという話を新著「フリーダム」で紹介。
しかし、０７年にソチで行われた会談では、犬がメルケル氏のすぐそばまで歩いてきたという。

この件について会見で質問されたプーチン氏は「正直に言うと、私はメルケル氏が犬を怖がっているとは知らなかったと彼女に伝えた。知っていたら、そんなことは決してしなかっただろう」と述べ、「リラックスした、心地よい雰囲気を作りたかった」と説明した。
その上でメルケル氏に「どうか私を許してください。私はあなたに苦痛を与えたくはなかった」と改めて謝罪し、もし再びロシアを訪問するとしても「もう絶対にしない」と約束した。

メルケル氏は回顧録で「犬は私のすぐ横で動いていたが、私は無視しようとした。プーチン氏の表情から、この状況を楽しんでいると解釈した」と振り返った。