【トライアスロン】セーヌ川を泳いだベルギー選手が入院の波紋「エゴで選手が犠牲」
パリ五輪のトライアスロン女子(7月31日)に出場し、セーヌ川を泳いだクレール・ミシェル(35=ベルギー)が入院したため、混合リレー(5日)を棄権したと、ベルギーオリンピックピック員会が4日に発表した。
地元紙「De Standaard」は「4人の選手のうちの1人、ミシェルは4日前から体調が悪く、治療のために病院にいかなければならなかった。彼女は検査の結果、大腸菌に感染していることが判明した」とし「この細菌は胃や腸の問題を引き起こす可能性があり、その原因は汚染されたセーヌ川にある可能性がある」と報じた。
トライアスロンのスイムではセーヌ川を活用したが、かねて水質が問題視されており、公式練習の中止や男子の試合日が延期になるなど、懸念は深まっていた。
同選手は「残念ながら体調が悪く競技から撤退せざるを得ない」とコメント。同国委員会は病名を明らかにしていないが「今後のトライアスロン大会に向けて教訓を期待する」と付け加えた。
また英メディア「BBC」はトライアスロン男子のアドリアン・ブリフォード(スイス)が胃の感染症のため混合リレーに出場できないと発表したと伝えた。
こうした状況についてSNSやネット上では「パリの象徴であるセーヌ川でやりたいと思っている人たちのエゴで選手が犠牲になった」「2000億以上かけて改善できませんでしたでは済まされないから強行したとしか考えられない」「環境大国があきれる」「こんな濁った川、検査するまでもないだろ」との意見が出ていた。
また「スイムなしでやればよかったじゃん」「プールでやることを考えなかったのかな」「サーフィンと同じようにタヒチでやればよかった」「タヒチでやれば安全だった」との声も書き込まれていた。