知事パワハラ、新たな疑惑記載 職員アンケートの中間報告公表―兵庫県議会
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は23日、県職員アンケートの中間報告を公表した。
「視察先でエレベーターに乗り損ねたことに激怒して、職員に大声で怒鳴りつけた」「随行に用意したカニを渡そうとしたところ、断ったのを聞いて、私がもらうと言って随行分も持って帰った」など、新たな疑惑が記載された。
アンケートでは、斎藤氏によるパワハラや物品提供を求める「おねだり」をはじめとした疑惑について、目撃したり、人から聞いたりしたことがあるか尋ねた。
職員約9700人を対象に行い、14日に締め切った。今回は5日までに寄せられた回答が盛り込まれた。
一方、百条委は23日、斎藤氏のパワハラ疑惑に関して、県職員への証人尋問を非公開で実施した。
今回の百条委で証人尋問が行われるのは初めてで、23日は県職員6人が対象となった。
現役職員であるため、証人保護の観点から尋問は非公開で実施。県議会は、県議や事務局職員以外が開催場所へ立ち入ることを禁じたほか、6人の氏名や証人として出頭を求めた理由を明らかにしていない。斎藤氏に対する証人尋問は30日に予定している。
斎藤氏は23日午前、「職員には負担を掛けるが、真偽についてそれぞれの立場で適切に対応してほしい」と県庁で記者団に語った。
自身のパワハラ疑惑に関しては「いろんな指摘を時には厳しくさせていただいた」と語る一方、パワハラには当たらないとの従来の認識から「変わりない」とも述べた。