青森ねぶた祭中止、戦後初 夏の風物詩もコロナ禍で
東北を代表する夏祭り「青森ねぶた祭」について、青森市などでつくる実行委員会は8日、8月2〜7日の開催を中止すると決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて判断した。中止は戦後初めて。
ねぶた祭は約5メートルにもなる巨大な武者灯籠を「ハネト」と呼ばれる踊り手が囲み、市中心部を練り歩く青森の夏の風物詩。
同日の実行委の会合で青森市の小野寺晃彦市長(44)は「ねぶたで育った人間としては悔しい思いしかない。今後、補償などを関係者と相談したい」と話した。
昨年は国内外から280万人を超える観光客が訪れた。実行委は、地元経済にも大きな影響が出ると懸念している。