新型コロナウイルス、国内過去最多1660人感染 冬の第3波「最大」警戒
国内で12日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は1660人で、8月7日の1597人を上回って過去最多を更新した。
冬の“第3波”が押し寄せる中、このまま感染拡大に歯止めが掛からなければ4週間後には東京だけで1日1000人超の感染者が出る恐れも出てきた。
政府や専門家は「オーバーシュート」(爆発的患者急増)への警戒を強めている。
政府はこの日、新型コロナウイルス対策分科会を開催。その後会見した西村康稔経済再生担当相は「夏の流行に匹敵する大きな流行が来つつある」と強調した。
今の段階で緊急事態宣言を出すような状況ではないが、感染状況が悪化した場合、飲食店などへの休業要請といった経済活動の制限も必要だとの見解を示した。
同氏から直接報告を受けた菅義偉首相も「爆発的な感染拡大にならないように引き続き知事と連携して対応してほしい」と最悪の状況を何としても回避するよう指示した。
冬の足音と歩調を合わせるように、感染者は列島各地で急増。北海道236人、神奈川147人、兵庫81人、茨城26人が過去最多となった。
7月頃の“第2波”の入り口と同じ上昇曲線を描き始め、日本医師会の中川俊男会長は現在の状況を「第3波と考えてもよいのでは」とみる。
《寒くても常に換気を》気温の下がる冬場は新型コロナウイルスの感染拡大のリスクが高まるとして政府は寒い環境でも常に換気を実施するなど予防対策のポイントを公表した。
寒い環境でも換気扇などの機械設備で常に換気し設備がなければ窓を少し開けるよう推奨。室温は18度以上、湿度は40%以上を目安として提示した。
感染拡大は北海道や大阪、愛知を中心に起きており、ある専門家は「冬場が正念場だ」と警戒。
ただ脇田隆字・国立感染症研究所長は「寒くない場所でも、あちこちでクラスター(感染者集団)が起きている」と指摘。感染の連鎖が影響しているとし「寒さだけが要因ではないのではないか」とみる。
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