BTSは「くだらないウイルス」ドイツのラジオ番組司会者が差別的発言
ドイツメディアは26日、同国のラジオ放送「バイエルン3」の番組司会者マティアス・マトゥシュケ氏が生放送中に人気の韓国男性グループ「BTS(防弾少年団)」を新型コロナウイルスに例えるなど、差別的な発言をしたと伝えた。
マトゥシュケ氏はBTSが英ロックバンド「コールドプレイ」の「フィックス・ユー」をカバーしたことについて「冒涜」と非難。
「北朝鮮で20年間休暇を過ごすことになる」「くだらないウイルスだ」と酷評したという。
英BBCはこの件は新型コロナのパンデミックがはじまって以来、反アジア感情と人種差別的な攻撃が増える中で発生した事件だと分析した。
これを受け、マトゥシュケ氏のフェイスブックには各国のファンから「BTSとアジアコミュニティーに謝罪して」「人種差別はあなたの人間性の欠如だ」などと避難のコメントが相次いで書き込まれている。
また、ツイッターでは「#Bayern3Racist」「#Bayern3Apologize」などをつけた抗議のツイートを投稿する動きが広まった。
同氏はその後の声明で、高く評価していた曲をBTSがカバーして腹立たしかったとした上で「人種差別的な意図はなかった。心から謝罪したい」と述べた。
ラジオ局も「司会者がBTSに対して用いた言葉は受け入れられるものではない」とコメントした。
BTSは過去にナチス・ドイツを想起させる帽子の着用やコンサートで旗を振る演出があったなどとして米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から謝罪を求められたこともあり、BTSとドイツ関連の問題は今回で2度目となる。