入管施設収容中に死亡したスリランカ人女性の遺族が会見
会見を開いたのは、先月6日に死亡した30代のスリランカ人の女性の母親と2人の妹です。
女性はビザを取得して平成29年に入国しましたが2年後にオーバーステイとなり、名古屋出入国在留管理局に収容されていました。
先週、出入国在留管理庁は、女性が1月以降、吐き気や体のしびれなどを訴え、逆流性食道炎などの疑いがあると診断を受けて医師から薬を処方されていたなどとする中間報告を公表しています。
スリランカからオンラインで会見した母親は「娘はスリランカで英語の先生をしていて、お金のない子には無料で教えてあげる優しい子でした。日本に行ったのも、教え子に日本人がいて日本の文化を好きになったのがきっかけで、英語を教えるためでした。1人で海外に行かせるのは反対でしたが、安全な国だというので何とかお金をつくって送り出しました」と述べました。
そのうえで中間報告について「娘が亡くなりそうなことがわかっていたのに、どうして点滴などの必要な救命措置をしてくれなかったのかが説明されていません。状況がわかる写真や映像も見せてもらえず、警察が捜査して事実を明らかにしてほしい」と涙ながらに訴えました。