眠らない街も眠った…きょうから歌舞伎町アーチが夜8時に消灯
東京・新宿の「歌舞伎町一番街アーチ」が26日、東京都の要請により午後8時に消灯した。
小池百合子知事(68)は23日、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言期間中の人流抑制策として、午後8時以降は街灯を除く全ての明かりを消すよう関係団体に要請すると発表。
日本有数の歓楽街、歌舞伎町のシンボルで赤い光が特徴の同アーチも“夜8時消灯”の対象となった。
緊急事態宣言初日の25日は、午後8時以降もアーチの明かりは点灯していた。
同組合はこの日夕に協議を行い、26日から宣言期限の来月11日まで午後8時以降はアーチを消灯することを決定。
この日午後7時59分にアーチが消灯した一方で、エリア内の約半数の飲食店などではネオンサインや屋外照明が引き続き点灯し、路上で飲酒する若者の姿もあった。
アーチの消灯を見守った同組合の杉山元茂副理事長は「アーチの消灯時間を変更する作業の関係で、消すのが1日遅れになってしまった。きょうの組合の協議でも議題に上がったが、歌舞伎町ではビル単位で照明のタイマーが設定されている店舗も多く、全体で足並みをそろえるには課題が多い」と話した。
午後8時すぎ、同エリアを友人2人と訪れていた20代女性(専門学生)は「電気が消えてもやっている店もあるので、店が開いている限りは出歩いてしまう」。
新宿周辺の会社に勤務する竹田賢さん(54)は「最初(消灯要請を)聞いた時はなんだそれと疑問に思ったが、街の明かりが消えていると自然と早く帰ろうと思うし、案外これは効果的な対策ではないか」と話し、足早に駅へ向かった。