海外ドラマの出演が決まった木村拓哉

俳優の木村拓哉（４８）が、全編英語のドラマ「ＴＨＥ　ＳＷＡＲＭ（原題）」に出演することが１５日、発表された。
ヨーロッパ各国の主要放送局とＨｕｌｕ　Ｊａｐａｎが共同製作する海洋ＳＦサスペンスで、来年の全世界同時配信（全８話）を予定する。
木村にとって海外作品は香港映画「２０４６」（０４年）、仏映画「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」（０９年）の経験はあるが、ドラマでは初めて。

深海に生息する未確認生物の群れに直面する人類の闘いを描くドラマで、木村が演じるのは海洋問題に取り組む科学者グループの一つを組成する財団の創設者でチームを指揮するアイト・ミフネという役どころ。後半部分でのキーパーソンになる一人だという。

木村のほかに出演するのは「ニュー・ポープ　悩める新教皇」（２０年）などの女優セシル・ドゥ・フランスら。撮影は今月から９月までイタリアで行われ、木村は７月から参加する。

ドラマは０４年にドイツで「ダ・ヴィンチ・コード」から首位を奪い、同国内だけで４５０万部を売り上げた小説が原作。
製作総指揮は、フランク・ドルジャー氏が手掛ける。同氏は「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーの一人。
同作は最終章のシーズン８が１９年に米テレビ界の最優秀番組などに与えられるエミー賞で史上最多３２部門ノミネートで作品賞など１２部門受賞した。それだけに今作も世界的に注目度が高い。

木村も、今作への出演が決まる前から「ゲーム―」を見ていたという。
「大好きな作品でしたので、そのチームからのオファーがあった際は、素直にうれしい気持ちでした。原作の世界観の完成度が高く、この世界観の中に自分が参加できることを大変うれしく思います」と出演への喜びを語った。
コロナ禍のなか、イタリアでの撮影に向けて「日本だけでなく、世界がまだこのような時世。細心の注意を払って現場に赴きたいと思っております」と決意を表した。