ブルーインパルスに人、人、人…東京の空に「五輪」
東京五輪の開会式が行われた23日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が午後、都心上空を周回飛行し、カラースモークを使い青、黄、黒、緑、赤の五輪マークを描いた。
飛行コースには撮影を楽しみにした早朝から多くのファンが詰め掛け、「密」ができる場所も。
ツイッターでは、撮影した写真や動画を投稿する人が相次ぎ、飛行直後には「ブルーインパルス」「五輪の輪」「東京上空」などがトレンド入りした。
新宿御苑には朝7時半から多くの人が詰め掛け、1時間の来園者が2000人を超えて入場規制される時間も。午後0時半ごろには、国立競技場周辺に人だかりができた。
ブルーインパルスは午後0時40分すぎに都庁上空を通過。その後、ブルーインパルスは0時47分ごろに、上空で五輪を描いた。
国立競技場の南側では、隊列が競技場上空を横切った時は「きれい」と歓声が上がった。ただ、高層ビルが邪魔になり、西の上空で描かれた「五輪」を多くのファンが見られなかった。
西側のビルは国立競技場の建て替えにより、再開発が行われた一帯で、19年に日本スポーツ協会が建設した14階建ての「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクウェア」などが並ぶ。
東京都大田区から家族4人できた少年(10)は「丸は青と黄色しか見えなかった」と残念そう。母親(50)は「都市が発展したのだから仕方ない」と苦笑いした。
東京都の小池百合子知事は「五輪はテレビで応援を」などとこの4連休の不要不急の外出を呼び掛けていたが、五輪が「密」を生む形となった。