GPS使い男がストーカー行為、知人女性の車の底に機器取り付け位置情報を取得
GPS(全地球測位システム)で知人女性の位置情報を無断で取得したとして、香川県警は12日、高松市の会社員の男(36)をストーカー規制法違反容疑で書類送検した。
GPSの悪用は、昨年8月施行の改正同法で新たに規制されたが、県内での適用は初めて。
発表では、男は4月9〜10日、県内に住む知人女性(40歳代)の車の底部に無断でGPS機器を取り付け、自身のタブレットで位置情報を複数回取得した疑い。男は容疑を認めている。
近年、GPSを悪用した事件が全国で多発。しかし、改正前の同法は「つきまとい」や住居・勤務先付近での「見張り」を規制対象としたが、GPSで相手の位置情報を取得する行為を禁じる規定はなかった。
2020年には、別居中の妻の車にGPSを取り付け、携帯電話で位置情報を取得した男らの裁判で、最高裁が「見張り」に当たらないと認定。これを受け、警察庁で法改正が議論され、GPSやスマホのアプリを使い、無断で位置情報を取得する行為が新たに規制された。