石川・能登に大雨特別警報 1人不明、生き埋め情報も
前線や低気圧に暖かく湿った空気が流れ込む影響で大気の状態が非常に不安定になり、北陸や東北では21日、大雨となった。石川県の能登地方で同日午前に線状降水帯が発生。
気象庁は輪島市、珠洲市、能登町に大雨特別警報を出した。県によると、輪島市では1人が行方不明となった。崖崩れで生き埋めになった人がいるとの情報がある。床下浸水も多数起きているという。
石川県の馳浩知事は、能登半島の5市町に大雨被害が出ているとして、災害救助法の適用を決めたと明らかにした。政府は首相官邸の内閣危機管理センターに官邸対策室を設置、情報収集と警戒に当たった。
気象庁と国土交通省は記者会見を開き、これまでに経験したことのない大雨になっているとして「直ちに安全の確保を」と呼びかけた。
国交省によると、石川県内で21日午前11時時点、10水系12河川の氾濫を確認。能登半島地震で堤防などが損傷している場所があり、低い水位でも氾濫する可能性があるとして早めの避難を求めた。