渡辺謙が歌舞伎俳優役に初挑戦…5年ぶり日本映画「国宝」で上方歌舞伎の大物演じる「この素晴らしい作品に立ち向かう」
俳優の渡辺謙(64)が映画「国宝」(李相日監督、来年公開)で歌舞伎俳優役に初挑戦することが7日、分かった。渡辺にとって2020年の「Fukushima 50」(若松節朗監督)以来、5年ぶりの日本映画出演。上方歌舞伎を代表する大物俳優・花井半次郎を演じる。
作家の吉田修一氏(56)が約3年、黒衣(くろご)として歌舞伎俳優の楽屋に潜入して執筆した同名小説を映画化。任侠の家に生まれた主人公・立花喜久雄(吉沢亮)が歌舞伎に人生をささげる一代記だ。渡辺演じる半次郎は喜久雄(吉沢)を引き取り、息子の大垣俊介(横浜流星)と一緒に育てる重要な役どころだ。
渡辺は原作を読み、壮大で「映像化は無理」と感じたという。それでも「許されざる者」(13年)、「怒り」(16年)でタッグを組んだ李監督からの熱烈オファーに「数々の難題を乗り越えてきた李監督を信じ、この素晴らしい作品に立ち向かう決意を固めました」と出演の経緯を明かした。
高畑充希(32)、寺島しのぶ(51)、田中泯(79)、森七菜(23)、見上愛(23)、永瀬正敏(58)、宮澤エマ(35)、黒川想矢(14)、越山敬達(15)、三浦貴大(38)、嶋田久作(69)も出演する。