47年7か月拘束された袴田巌さん、補償金は2億円超か…弁護団は国家賠償求めることも検討
検察の控訴断念で無罪判決が確定する袴田さんには、請求に基づき国から補償が行われることになる。47年以上拘束されたため、補償金は最大で2億円を超える見通しだ。
袴田さんは1966年8月18日に逮捕され、2014年3月27日に釈放されるまで約47年7か月拘束された。
刑事補償法によると、刑事事件で身柄を拘束され無罪が確定した場合、拘束期間1日あたり1000〜1万2500円を補償すると規定。
請求を受けた裁判所が、精神上の苦痛や、警察、検察の過失の有無なども考慮して補償額を決めることになっている。
袴田さんの弁護団は証拠捏造を踏まえ、国家賠償を求めることも検討している。
弁護団事務局長の小川秀世弁護士は8日の記者会見で、「(静岡地裁の)判決の中で検察や警察の責任を認めており、早い段階で決着がつけられるのではないか」と述べた。