オークション会社が所得隠し
ジャスダック上場でオークション事業会社大手の「シンワアートオークション」(東京)が、出品者の名義を隠した見返りに得た手数料を申告していなかったとして、東京国税局の税務調査で2011年5月期までの3年間に約4千万円の所得隠しを指摘されていたことが30日、分かった。
悪質な仮装隠蔽があったと認定されたもようで、既に修正申告したが、過去の赤字決算と相殺され、追徴課税はなかった。
同社は「担当者が不在で分からない」としている。
関係者によると、同社は主に美術品などのオークションを企画、運営。
税金対策などで名前を明かしたくない出品者には代理の出品者を立て、通常の手数料のほかに落札額の1割超の追加手数料を受け取っていた。
売却代金はいったん代理出品者の口座に振り込まれた後に引き出され、追加手数料を差し引いた上で本当の出品者に渡っていた。
代理者にも追加手数料の一部が支払われていた。
代理出品者として名義を貸していた京都市山科区の男性も、同社から得た手数料を申告していなかったとして大阪国税局から追徴課税された。
名前を隠した出品者側も税務調査を受けたとみられる。
シンワアートオークションのホームページによると、1989年設立で今年5月期の売上高は約12億4800万円。
悪質な仮装隠蔽があったと認定されたもようで、既に修正申告したが、過去の赤字決算と相殺され、追徴課税はなかった。
同社は「担当者が不在で分からない」としている。
関係者によると、同社は主に美術品などのオークションを企画、運営。
税金対策などで名前を明かしたくない出品者には代理の出品者を立て、通常の手数料のほかに落札額の1割超の追加手数料を受け取っていた。
売却代金はいったん代理出品者の口座に振り込まれた後に引き出され、追加手数料を差し引いた上で本当の出品者に渡っていた。
代理者にも追加手数料の一部が支払われていた。
代理出品者として名義を貸していた京都市山科区の男性も、同社から得た手数料を申告していなかったとして大阪国税局から追徴課税された。
名前を隠した出品者側も税務調査を受けたとみられる。
シンワアートオークションのホームページによると、1989年設立で今年5月期の売上高は約12億4800万円。