信長「幻の上洛」裏付け 直前で頓挫、経路判明
熊本県立美術館と熊本大、東大は3日、織田信長が天下統一に向け、1568年に上洛する2年前に計画した「幻の上洛作戦」を裏付ける足利将軍家側近の書状を発見したと発表した。
計画の存在は知られていたが、書状により信長が予定していた上洛の経路が具体的に判明。
日付から、計画が実行直前で頓挫したことも分かるという。
県庁で記者会見した熊本大永青文庫研究センターの稲葉継陽教授は「信長が早期から京都で実権を握る計画を立てていたことを裏付ける非常に貴重な史料だ」と述べた。
書状は、室町幕府13代将軍足利義輝の暗殺後、京都を逃れた義昭の側近らが署名した計14通。