サハリンで戦没者慰霊祭 日本総領事館が主催…大戦の激戦地
第2次大戦で旧ソ連軍と日本軍が激しい地上戦を繰り広げ、日本政府による「樺太・千島戦没者慰霊碑」が建立されているロシア極東サハリン中部スミルヌイフで15日、戦没者を追悼する慰霊祭が行われた。
戦後70年を迎えるのを機に在ユジノサハリンスク日本総領事館が主催し、サハリン在住邦人ら日本側約25人のほか、ロシア側も数人が参加した。
黙祷をささげた後、今村朗駐ユジノサハリンスク総領事があいさつし、参加者が慰霊碑に献花した。
式典後、今村総領事は「日露間には第2次大戦をめぐり歴史認識の違いがあるが、日本の民間人にも多くの犠牲者があったことを知ってもらい、真の和解につなげたい」と語った。
北緯50度以南が日本領だったサハリンでは、1945年8月8日のソ連の対日宣戦布告後、ソ連軍が南部に侵攻。
戦闘は日本降伏後の8月下旬まで続いた。