大気汚染の死者、年1〜3万人…ニューデリー
大気汚染が世界最悪とされるインドの首都ニューデリー市で、大気汚染が原因とみられる肺疾患などによる死者が年間1万〜3万人と推定されることが、公的調査機関「科学環境センター」が12月に公表した報告書で明らかになった。
インドの大気汚染は、経済成長で急増する車両の排ガスに加え、火力発電での石炭使用量の増加、都市周辺での野焼きなどが原因とされている。
世界保健機関(WHO)が昨年発表した報告書によると、ニューデリーでは発がん性のある微小粒子状物質(PM2・5)の年間平均濃度が世界約1600都市で最悪の1立方メートルあたり153マイクロ・グラムだった。
日本の基準(年平均同15マイクロ・グラム)の10倍以上で、北京(同56マイクロ・グラム)の約2・7倍の数値だ。
大気が滞留する冬場、市内は連日、スモッグに包まれ、23日には1時間平均で同400マイクロ・グラムを超えた地点もあった。
インドの大気汚染は、経済成長で急増する車両の排ガスに加え、火力発電での石炭使用量の増加、都市周辺での野焼きなどが原因とされている。
世界保健機関(WHO)が昨年発表した報告書によると、ニューデリーでは発がん性のある微小粒子状物質(PM2・5)の年間平均濃度が世界約1600都市で最悪の1立方メートルあたり153マイクロ・グラムだった。
日本の基準(年平均同15マイクロ・グラム)の10倍以上で、北京(同56マイクロ・グラム)の約2・7倍の数値だ。
大気が滞留する冬場、市内は連日、スモッグに包まれ、23日には1時間平均で同400マイクロ・グラムを超えた地点もあった。