「家燃やすぞ」「殺すぞ」近隣住民に2年以上“暴言”…男を逮捕 被害女性はうつ状態に
近隣の住民に「殺すぞ」などと2年以上“暴言”を吐き、うつ状態にさせたとして男が逮捕されました。
■「殺すぞ」「家燃やすぞ」などの暴言
「はよ出て行けよ」
被害にあった女性が記録していた音声です。
傷害の疑いで逮捕・送検されたのは、奈良県斑鳩町に住む無職の畑野皎洋容疑者(79)。
今年9月までの2年以上にわたり、近所に住む50代の女性やその家族に対して暴言を吐き、女性をうつ状態にさせた疑いがもたれています。
女性に向かって「なんや」と声を上げる畑野容疑者。
被害女性
「『邪魔や』とか、『うるさい』とか、とにかく『アホ嫁』というのは、すごい何回も呼ばれるように。『殺すぞ』とか『家燃やすぞ』とか、怖いほうに言葉が変わっていった」
■当初は家族ぐるみの付き合い 暴言は13年ほど前からか
26年前に、今の家に引っ越してきたという女性。当初、畑野容疑者と家族ぐるみの付き合いもあったといいます。
しかし、13年ほど前から、顔を合わせると暴言を吐かれるように。その後、エスカレートし、2023年からは女性を見張り、姿を見つけては暴言を浴びせるようになったということです。
「はよ出て行けよ」
「はよ帰れよ アホちゃうか」
被害女性
「本当に何も分からない、原因は。奥さん亡くなられて(それ以降)お付き合いない。挨拶もしてません」
被害は、多いときには1日30回に及びました。
被害女性
「ずっと、見ている感じ。監視しているというか、2階からカメラで撮っているときもあった」
女性は警察にも相談し、警察は何度も畑野容疑者に嫌がらせをやめるよう勧告しましたが、暴言は続きました。
■女性はうつ状態に…男を逮捕
また、何者かによって、女性の悪口が書かれた紙などがポストに入れられたり、敷地内に置かれていたりすることもあったということです。
被害女性
「“人が怖い”というのは初めてだった。微熱が止まらなかったり、幻聴が聞こえたり、勝手に涙が出る」
女性は今年10月に病院を受診し、うつ状態であると診断を受けました。
畑野容疑者は調べに対し、「事実については意味が分かりません」と容疑を否認していて、警察は詳しい経緯を調べています。
