消雪パイプで暑さ打ち消す…「打ち水」効果検証
28日の最高気温が35・8度で猛暑日となった新潟県三条市で、冬場に地下水をまいて路面の雪を解かす消雪パイプを活用し、「打ち水」のような効果を得る暑さ対策が初めて取り入れられた。
午前11時半頃から30分ほど散水されると、風が吹く度に涼しさを感じられた。
同市旭町、事務員の女性(58)は「アスファルトからの照り返しが暑かったけど、見た目も涼しくなる」と歓迎していた。
市内には、市が管理する延長75・8キロ、地元住民らが設置した87キロの消雪パイプがある。
今後、熱中症の危険度を示す「暑さ指数」が31度以上の「危険」と予想される日の午前9時〜午後2時の一定時間、市管理の13・2キロと住民の希望区域で散水することにした。
県内では消雪パイプを暑さ対策に活用する取り組みが広がり、長岡市、十日町市などで実証実験が行われ、路面温度を下げたり、土ぼこりを抑制したりする効果を期待されている。
三条市も効果を検証し、実施する区域や時間を調整していく。