1週間は6強程度注意を 震源地周辺のデータ入らず
北海道で震度6強を観測した地震で、気象庁は6日、記者会見を開き、松森敏幸地震津波監視課長が「1週間ほどは震度6強程度の地震に気を付け、傾いた建物など危ない場所に近づかないでほしい」と注意を呼び掛けた。
北海道では5日に台風21号や前線の影響による大雨で広い範囲で地盤が緩んでおり、土砂災害に厳重な警戒が必要だ。
震源に近い厚真町やむかわ町などの複数の観測点から震度データが入っていない。
通信回線に問題が生じた可能性があるが、原因は不明。観測記録が把握できれば震度6強や6弱の地点が増える可能性があるという。
気象庁によると、北海道で6強を記録するのは震度階級が改定されて震度6が6強と6弱に分かれた1996年以降初めて。
今回の地震は陸側の地殻内で発生し、地殻を東北東と西南西から圧縮する力が働き、断層がずれる「逆断層型」とみられる。
震源地周辺には石狩低地東縁断層帯があり、関連を調べている。
北海道の石狩地方南部で長周期地震動の階級4を観測した。4は最大の階級で「立っていることができず、はわないと動けない。揺れに翻弄される」レベル。
長周期地震動は周期が長い大きな揺れで震源から離れた地域でも起こる。青森県や宮城県の一部でも階級1を観測した。