青汁王子がホスト転身「焼き鳥店はクビになりました」
約1億8000万円を脱税したとして今年2月、法人税法違反で逮捕、3月に起訴された「メディアハーツ(現ファビウス)」元社長の“青汁王子”こと、三崎優太被告(30)が19日、東京・歌舞伎町の「愛本店」でホストデビューを果たした。
心機一転「三崎愛汁(えちる)」という源氏名で、歌舞伎町のナンバーワンを目指す決意を本紙の独占取材に激白。
イケメンで知られた“元王子”はいったいどこに行くのか――。
19日午後9時、青汁王子の姿は夜の歌舞伎町にあった。女性客が一気に10本入れたシャンパンボトル(約300万円)を前にしても特に驚く様子はない。グラスの中身を軽くあおった。
創業者として売り出した「すっきりフルーツ青汁」の大好調で一時は年商130億円、年収12億円を達成した三崎被告だったが、脱税で逮捕・起訴された。
裁判では検察側から懲役2年を求刑(弁護側は執行猶予を求める)され、来る9月5日の判決公判を待つ身だ。
経営からは退陣し、一文なしどころか負債4億円を抱え、一時は焼き鳥店でバイトをしていたはず。なぜホストクラブにいるのか。
「焼き鳥店はクビになりました。営業中に動画を撮っていたら、お客さんに迷惑がかかるからと自宅謹慎になったんです。抗議したところ、けんかになってそのままクビに。僕、社長しかやったことがないから、居場所がなくなりました」
そんなとき、愛本店から声をかけられた。17日に面接を受け、本採用が決定。
「ホストはぶっちゃけ嫌いなんです。でも、なったからにはナンバーワンになって借金、すべて返します」
鼻っ柱の強さはすごいが、年商130億円のかつての看板も関係ない。新人として出勤後はトイレ掃除もこなした。
だが、青汁伝説はすでに始まっていた。ホストデビューを知った客からの問い合わせが開店前から100件以上殺到。電話が鳴りやむことはない。
開店後は新人ながら指名の山とシャンパンの注文が相次いだ。卓から卓へ休む間もなく飛び回る「三崎愛汁」。
多くの客が一緒に青汁を飲みたがり、黒服が急きょ青汁を買ってくる事態も発生した。
キスをねだる若い女性客のリクエストに「やばっ。恥ずかしい!」と言いつつ、しっかり頬にキスをしてあげるサービス精神もみせた。
最終的には初日の売り上げは約370万円で、7組から指名を受けた。
初日のラストソング(その日の売り上げトップのホストが歌うもの)を歌う栄誉を獲得し、上々のホストデビューを果たしたと言えよう。
ホストとしての仕事に手応えを感じる三崎被告だが、近日中にある発表をする予定だ。
「国民に伝えたいことがあるから、忘れられないために今は目立つ必要がある。間違いがあって結果的に脱税したけど、脱税の定義はいろいろ。当時は率先して納税していた。僕には意地がある。この国の子供たちのためにも一矢報いたい」と意味深長な言葉を残した。
ホストの次はいったい何をやらかすのか。この男から目が離せない。