行方不明者の捜索本格化 約20人の安否確認急ぐ―2人死亡、熱海土石流・静岡
大雨で土石流が発生した静岡県熱海市の伊豆山地区で、県警は4日、自衛隊や消防などと連携し、行方不明者の捜索を本格化させた。
県などによると、これまでに土砂に流された女性2人の死亡が確認された。約20人が安否不明とみられ、確認を急いでいる。
県災害対策本部などによると、土石流は3日午前10時半ごろ発生。JR熱海駅北側の逢初川沿いで大量の土砂が海に向かって約2キロにわたり流れた。
多数の家屋が押し流され、約80世帯の住宅が被害に遭ったとみられ、県などが確認を進めている。
県警などが救助活動を進め、3日夜までに建物内などから男女10人を救出した。
熱海市は4日も雨に見舞われ、二次災害を警戒しながら行方不明者の捜索が続けられた。
熱海市によると、現場周辺では断水が発生。4日午前6時時点で387人が避難所に身を寄せた。
JR東日本は東海道線の小田原―熱海駅間について、4日午前の運転見合わせを決めている。