都心積雪4年ぶり10センチ、転倒で52人が救急搬送 最高気温2・6度
日本列島は上空に流れ込む寒気や列島沿いに進む南岸低気圧の影響で6日、首都圏を中心に太平洋側でも雪が降った。
気象庁は2018年1月以来、4年ぶりに東京23区に大雪警報を発表。東京都心部では同じく4年ぶりに積雪が10センチに達し、空の便や鉄道ダイヤなどに影響が出た。
首都圏の雪のピークは6日までだが、雪の降った地域では7日も交通の乱れや路面凍結による転倒事故などに注意が必要だ。
気象庁によると、都心部で積雪が観測されたのは、20年3月以来約1年9カ月ぶり。
大雪警報は茨城、千葉両県にも発表され、静岡県や愛知県などの各地にも大雪注意報が出た。
東京消防庁によると、都内では雪や路面凍結による転倒で52人が救急搬送され、埼玉県では4人が骨折などのけがをした。
航空各社によると、6日に羽田や成田を発着する国内線は日航の68便、全日空の40便が欠航となり、計約9700人に影響した。7日も一部の便の欠航が決まっている。
JR各社によると、東海道新幹線は品川−熱海間で速度を落として運行し、在来線は東海道線などの一部列車に遅れが出た。
首都高速道路は一部区間を通行止めとし、走行する場合は冬用タイヤやチェーンを備えるよう呼び掛けた。
東京都港区のレインボーブリッジで午後3時45分ごろトラックが横転。警視庁は雪が影響した可能性もあるとみて調べる。
都内各地では建物の屋根や街路樹などが白く染まり、雪が舞う中で帰宅を急ぐ人や雪で遊ぶ子どもの姿が見られた。