歌舞伎町で若者らに声掛けを 新宿区がNPO活動に助成
新宿区は一日、歌舞伎町に集まる若者や女性の犯罪被害を防ぐために活動するNPOに対し、経費の一部を助成すると発表した。
三カ月以上活動し、国や都などから補助金・助成金を受けていないことが条件。一団体につき最大五十万円の支援が受けられる。
区議会六月定例会に提出する補正予算案に百五十万円を計上する。
このほか、ふるさと納税の仕組みを活用し、個人や団体からの寄付を受け付ける制度も始める。
歌舞伎町のシネシティ広場や新宿東宝ビル、大久保公園周辺は、近年、SNSで知り合った少年少女らが集まる場所となっている。
この状況を受け、民間団体は犯罪被害者や加害者にならないよう、声かけを行うなどしてきた。
だが、規模の小さい団体から「人員確保や後継育成が課題だが、資金調達が難しい」という声が寄せられていた。
この日の定例会見で、吉住健一区長は「運営基盤は団体によって差がある。継続して活動し、多くの人に声かけをしてほしい」と話した。