「ホストクラブ費用のため」…風俗店8店舗で165日勤務の東京国税局24歳女性職員「呆れた余罪」
「女性職員が風俗店で働いている」
東京国税局に外部から告発があったのは、22年7月のことだ。
提供された情報により、国税局は内部調査を開始。当該職員を聴取すると、驚きの事実が発覚した。
「トラブルを起こしたのは、24歳の女性職員Aで税務署法人課税部門の事務官でした。なんとAは21年4月から22年4月の約1年間で、165日間にわたりソープランドやデリバリーヘルスなど風俗店8店舗で働いていたんです。
対価として得た報酬は約826万円。国税局の内部調査が始まるまで、税務申告をしていませんでした。調べに対しAは、風俗店に勤務していた理由をこう説明したそうです。『街でスカウトされ働くようになった。ホストクラブに通う費用を工面するためでした』と」(全国紙社会部記者)
Aが風俗店で働いていたのは、大半が虚偽の病名で申請した病気休暇中だ。時には平日の昼間に勤務していたことも。
東京国税局は22年12月23日、許可を得ずに兼業していたとして国家公務員法違反でAを懲戒免職処分にした。
Aの問題行動は、ホストクラブ費用捻出のための風俗店勤務だけではない。
妻へのDVに電車内での痴漢……
「21年5月に、税務署で職員の慶弔時のために集めていた親睦会費26万円を無断で持ちだしていたんです。親睦会費も『ホストクラブの代金や個人的な飲食に使った』と、Aは説明しています。ただ1ヵ月後には全額返済したそうです」(同前)
東京国税局では、職員の不祥事が相次いでいる。22年6月には、3人の職員が逮捕されるという異例の事態が起きた。
「妻に暴力をふるい大ケガをさせたとして、傷害の疑いで逮捕されたのは税務相談官のBです。Bは車の中で妻の顔を数十回にわたり殴り鼻骨を骨折させ、彼女が入院すると『殺すぞ』『心臓をえぐり出してやる』などとLINEのボイスメッセージを送ったとか。Bは脅迫罪でも起訴されます。
さらに千葉東税務署の国税審査官は、JR外房線の下り電車内で隣に座った30代の女性の太モモを10分間にわたり触る痴漢行為を働きました。千葉県迷惑防止条例違反の罪で起訴。6月2日には、新型コロナによる持続化給付金を騙しとったとして元職員が逮捕されています」(同前)
冒頭で紹介した風俗店勤務の女性職員の不祥事を受け、百武寛泰・国税広報広聴室長は「誠に遺憾で再発防止に努める」とコメント。
23年は東京国税局にとって、職員の姿勢が問われる年になりそうだ。