スシローを救え!新宿の店舗にホスト40人が大集結、爆頼みで17万円の男気
1月29日、高校生によるペロペロ動画が拡散され、株価が大暴落したスシロー。
窮地に陥ったスシローを救え! とばかり、ここ数日、著名人や一般人がこぞって応援行動に乗り出している。
そんななか、「俺らは俺らのやり方で」とばかりに、約40人でスシロー新宿三丁目店を訪れたホストたちの行動が話題になっている。
2月5日、ホストの集合写真とともに自身のツイッターに「約40人でスシロー救いにきた!!」と投稿したのは、ホストクラブグループ『group BJ』にて、歌舞伎町で『CLUB DARLIN』と『CLUB DARLIN IDOL』2店舗の社長をつとめる「一也@彼女いつできる?」氏(以下、一也氏)。
ツイートの表示回数は現時点で10万を超えており、かなりのインパクトがあったことがわかる。
どんな思いで、今回の行動を起こしたのか?ホストたちに今回の行動を呼びかけた一也氏に話を聞いた。
「約40人でスシローさんに行かせていただいた理由としては、もちろんスシローさんを救いたいが大前提なんですけど、正直に話しますね。
やっぱり僕らホストは、どうしても世間の人たちに悪いイメージを持たれがちじゃないですか。そんななか、今回、スシローさんを筆頭に外食産業をおびやかしている悪い流れに対して、ホストの僕らが何か行動を起こすことで、少しでもポジティブな話題というか、『あいつら面白いことやってんな』みたいなものを届けられたらいいなと。
そして、それが少しでもホスト業界のイメージを変えることにつながればと思ったんですよね。まずは、それが理由の1つです」
また、ホストとしての嗅覚もあるという。
「スシローさんに、ホストクラブ全員で行ってる店がまだなかったので、だったら、僕らがいちばん最初にやってやろうと思った部分もあります。
あと、うちは全国に21店舗を展開する『group BJ』というホストクラブのグループなのですが、会社内の競争もあるので、僕が見ている2店舗がいちばん面白いぞっていう。そういう社内マウント的な狙いも、なかったといえば嘘になります(笑)」
新宿三丁目店を訪れる前日、同店に「明日40人で伺います」と予約を入れ、系列店のホスト全員に今回の行動を呼びかけたところ、結果的に2店舗の全員が参加した。
「予約が昼の2時だったので、二日酔いの子たちもいたりしたんですが、1人も漏れずに参加してくれました。行くからには少しでも単価を上げたかったので、寿司以外に、ふだん頼まないようなデザートやメロンソーダとか頼んでるヤツもいました(笑)。それでも全員で17万円くらいだったので、1人あたり4250円。ホントに安いですよね」
一也氏たちの行動に対して、賞賛ばかり集まったわけではない。日頃からホストに通う女性客なのか、こんな反論ツイートをした人もいた。
《ホストがスシロー救います!って数万の会計でドヤってレシートSNS載せてるけど、うちらのホストでの会計忘れたの?www 担当救いましたって3万の会計載せてもいい?え?え?えー?》
こちらの表示回数は252万回に達しており、大きな反響があったことがわかる。こうした意見についても、一也氏に聞いてみた。
「252万回……すごいですね(苦笑)。でも、全然ありがたいですけどね。アンチがいるのは、もうしょうがないビジネスなんで。絶対に全員から賛同は得られないですし、全員にウケるとも思ってないので。こういった意見があるのは当然ですしね。それでも、ホストを楽しんでくれる女性がいてくださればいいのかなと思っています。
スシローさんは、僕らの世界でも、特に駆け出しの若いホストにとっては本当に重宝しているお店です。お客様との同伴でスシローさんを使っている若いホストも絶対いるでしょうし、なくなったら困ります」
売名や便乗と思う向きも少なくないが、全国的に広がりを見せる応援運動について、スシローを展開する『フード&ライフカンパニーズ』はどう捉えているのか? 広報担当者に聞いたところ、「多くの応援のお言葉やご来店について」として、次のような回答が返ってきた。
「当社のみではないと思いますが、来店されるお客さまにおかれましては様々な目的でいらっしゃる方がいると思います。現在スシローの店舗にもご指摘のように応援のために来店いただいていることは存じ上げております」
まだしばらくは、こうした応援行動が続きそうだ。