トルコ大地震「壁にレンガを貼り付けただけ」「鉄筋なく耐震性に問題」…現地調査チームが報告
2月のトルコ地震で建物が倒壊した原因などを調べるために4月に現地に赴いた武庫川女子大と神戸市の調査チームが帰国し、1日に同大学の甲子園会館(兵庫県西宮市)で報道陣向けに報告会を開いた。
調査は同大学建築学部の鳥巣茂樹教授ら研究者3人と神戸市職員2人が担当。
4月12〜20日、震源地近くのカフラマンマラシュ県やハタイ県の被害を調べ、現地の大学や自治体を訪れて意見交換するなどした。
報告会では、鳥巣教授らが集合住宅や商業施設が倒壊した街の被害を写真や動画で紹介。
「壁にレンガを貼り付けただけで、中に鉄筋が入っていない建物もあり、耐震性に問題が見られた」と説明した。今後、調査結果や神戸市の耐震補強事例などについて現地と情報共有するという。