住居確保、国に支援要請へ 震度6強、石川知事視察
石川県珠洲市で震度6強を観測した地震で、馳浩知事は6日、市内を視察し、被災者の住居確保支援を国に要請すると表明した。
建物が複数倒壊しており、市は人的被害や道路、建物の破損状況を調査。5日午後9時58分ごろに発生した震度5強の地震で新たに家屋が倒壊したり、土砂崩れが起きたりといった情報が市に寄せられており、確認を急ぐ。男性1人の死亡が既に判明。市は、けが人が新たに5人確認され、計27人になったと明らかにした。うち2人は重傷。
気象庁によると、能登地方では、震度6強の後も地震が相次ぎ、6日午前8時までに震度1以上が計51回発生。気象庁は「揺れの強かった地域では、今後1週間程度は最大震度6強程度の地震に注意を」と呼びかけている。珠洲市では6日朝から雨が降り、7日にかけて大雨も予想されている。地盤の緩みによる土砂崩れへの警戒も必要となっている。
馳知事は6日、珠洲市の泉谷満寿裕市長と市役所で面会した。市長は被災状況などを説明し、現時点で自衛隊派遣要請が必要な段階ではないとの認識を示した。