福岡で9人連絡取れず 1人死亡、佐賀は3人不明
線状降水帯が発生した福岡、佐賀、大分の各県では10日、大雨により土砂災害が相次いだ。
福岡県では、添田町で住宅が埋もれて高齢女性が死亡し、久留米市田主丸町では7軒が巻き込まれて9人の安否が分からなくなった。
佐賀県唐津市では住宅2棟に流入し、3人と連絡が取れていない。大分県は中津市で女性が流された可能性があるとして確認を進めている。
消防などによると、午前3時40分ごろ、添田町庄で小高い丘ののり面から土砂が崩れ、木造平屋の住宅が埋もれた。
男女2人が巻き込まれ、女性の死亡が確認された。夫とみられる男性の命に別条はない。
町役場の担当者は「午前5時ごろにざーっと言う音で目が覚めると雨で景色が白っぽくなっていた。役場から見える川は橋の近くまで水位が上がっている」と話した。
唐津市の消防などによると、午前6時15分ごろ、同市浜玉町で「山が崩れた」と119番があった。
安否不明なのは60〜70代とみられる女性1人と50代と70代の男性2人。2人は近くの公民館から自宅に戻った後、連絡が取れていないという。