秋田市街地冠水、市民生活まひ 歩道崩落、スーパー休業も
活発な梅雨前線の影響で、秋田県内は16日も午前を中心に雨が降り続いた。秋田市では市街地が広範囲で冠水し、水没して動けなくなった車が各地の道路や駐車場に点在。
一部のスーパーや大型商業施設などは臨時休業し、総合病院では救急外来の受け入れを停止するなど、市民生活に影響が広がった。
秋田市のJR秋田駅周辺では、15日に駅前ロータリーなどが冠水。16日朝から水が引き始めたが、一部では冠水が続いた。
中通の旭川沿いでは、歩道が約200メートルに渡って崩落した。15日に冠水した明田地下道は、水位は下がったものの通行止めが続いた。中通や南通などの市街地では店舗や事務所が浸水した。
中通総合病院は周辺道路が冠水し、電気設備がある地下が浸水したため、16日から救急診療を停止。
県から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊秋田駐屯地が、午後2時半ごろから、別の病院に小児や高齢の患者約30人を移送した。
救急診療の再開時期は未定。新規患者の受け入れも停止する。15日から救急診療を停止している秋田大付属病院も再開のめどは立っていない。
市内では公共施設16カ所が臨時休館。市教育委員会は、児童や職員の安全が確保できないとして、18日に市立小中学校全60校を休校にすることを決めた。19日以降の対応は未定。
市中心部では、秋田オーパ、西武秋田店、イオン秋田中央店、JR秋田駅ビル・トピコ、アルスなど大型商業施設も休業が相次いだ。一部のスーパーも営業できなかった。