一夜明けても煙立ちこめ 輪島の火災、救助活動続く 「被害が大きすぎて、まとめきれない」
夜が明けても、大規模火災の現場には白煙が立ちこめていた。石川県で震度7の揺れを観測した能登半島地震。同県輪島市では2日、消防隊員が火災現場の消火や救助の活動を続けた。県内では建物の倒壊など他にも被害が徐々に明らかになり、被災した病院は支援を求める声を上げた。
輪島市の大規模火災現場では、白煙が立ち上る中で消防隊員が被害者の確認などに当たった。倒壊した住宅で隊員が中をのぞき込み、人が取り残されていないか調べていた。
七尾市の公立能登総合病院はけが人の受け入れを続けるが、人工透析ができず透析患者約40人の受け入れ先を探しているという。土倉洋一診療支援課長は「水が止まったままなのが一番困っている。給水車を要請しているが、いつ来るかはわからない」と話した。
珠洲市役所では「被害が大きすぎて、まとめきれない」と女性職員が憔悴した様子だった。